「クララ現象」の子どもたち

投稿日:2010.10.20
記入者:中林
担 当:川越子育て住宅研究会

「インターネットと子どもたち」
連載シリーズ第1回の今回は、「クララ現象」についてのお話です。


クララと聞いて、すぐに思い浮かんだ方も多いと思いますが・・・
これは、かの有名なアニメ『アルプスの少女ハイジ』(高畑勲 作)に登場する病弱な少女クララです。


クララは自分の足で歩く気力を失い、家の中で生活しています。
外の世界を知らないクララに、ハイジは自然の素晴らしさを教えようと説明します。


するとクララは、「絵や本を見ているから、知っている」と言うのです。
もちろん、それは本物ではありません。
知識として「知っている」ということなのですが・・・。


東京大学教授の浜野保樹氏は、子どもとインターネットの関係について、『クララ現象』と名付けた警告を発しています。


さきほどのクララのような状況が、現代の子どもたちに起こっているというのです。


絵や本以上にリアリティのある、インターネットやテレビの情報。
そこから得た情報だけをもとに、自分で体験したり確かめたりせずに「知っている」「理解した」を思ってしまう・・・。


これは、私たち大人にも多く見られる傾向ではないでしょうか?


マルチメディアやインターネットを駆使する教育が、多くの「ネット・クララ」を生み出すのではと危惧されています。


知識や情報を得ることは大切です。
しかし、それだけでは、実際に体験して学ぶということの代替にはならないと思います。


さまざまなことを見て・触れて・体感する。
子どもの成長の過程で、そうした体験の機会をたくさん作ってあげましょう!


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